18/04/06 【図書 4月号 岩波書店】穏やかな朝(奥田浩史)
今月の表紙は少しエロチックな司修さん(1936年~)の”性夢”。
写真家米人マン・レイが恋人のキキのお尻を撮影した写真を絵にとりいれてます。刺青みたいなのは、セロの音響効果用の穴で写真にもありました。
さだまさしさんは、 誕生日にまつわるエッセイ。淀川長治先生の「つらいこと、悔しいこと,悲しいことも沢山あったけど、僕はやっぱり生まれてきて良かったと思うのね。だから自分の誕生日は自分が生まれたことをお祝いする日ではなく、命がけで僕を生んでくれた母を思って一日過ごすことにしている」(連載2回目)
三浦佑之さんは、現生と死者の住む境目の黄泉についての話。昔は、巨大な岩には信仰の対象で、海蝕洞窟は黄泉につながっていると考えていた。など(連載3回目)
今月は、鳥取の小児科医師の奥田浩史さんの「死別」の話が圧巻してます。2007年に47歳の若さの奥さんをガンでなくしてからの思い。短い紙数では足りません。
職業上、いくつかの死と直面されているはずですが、亡くなったからの自アイデンテティ喪失・人生再構築等重い言葉が並んでます。
最後に「孤独と見えても、たくさんの人に支えられていた」と書いてあったので少しほっとしました。
奥田さんの記事等はWEBにもありますので、今から深く入りたいと思います。